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病院の領収書と消費税の関係の話


最近聞いた話ですが、一部の病院の領収書に保険診療について消費税の記載があるという話を聞きました。


病院の診療では、保険がきく保険診療は消費税が非課税でかかっていません。
また、保険がきかない自由診療については消費税は課税なのでかかっています。


ところが、今年平成26年4月以降の病院の保険診療についての領収書に消費税の記載があるというのです。
保険診療は消費税がかかっていないので消費税の記載があるはずはないのですが...。


もちろん、今現在も保険診療には消費税はかかっていません。


実はこの話は、平成26年4月以降から病院で支払う金額が上がったこと(診療報酬が上がったこと。)に関係があります。


この、診療報酬の増額は消費税が8パーセントに上がったので増額されたのです。


そのため、保険診療の領収書に消費税の記載がある病院は、

「保険診療は消費税がかからないといわれていますが、今回消費税が8パーセントに上がったことに伴って皆さんの支払う医療費も増額したので、実質的に保険診療も消費税がかかってますよね。」

と、いうアピールだと思われます。


では、その病院はなぜそんなアピールをするかといえば、病院が仕入れる薬や医療器具、購入する医療機器には消費税がかかっています。


しかし、病院の収入の大部分を占める保険診療は非課税で消費税がかかっていません。


そのため、病院が薬等にかかっている消費税を負担することになってしまっているのです。


本来、消費税は物を消費したりサービスを受ける人が、最終的に消費税を負担する制度です。


ですが、病院の診察を受ける患者さんはほとんどの人は消費税を負担せずに、病院がその分を負担することにより、病院の経営を圧迫することになり消費税が10パーセントになるのを機に閉院を考えている病院もあるそうです。


そのため、日本医師会では病院が仕入れる薬や医療器具、医療機器等を非課税にしてほしいと主張しています。


そういった日本医師会の主張に賛同した病院の一部に、保険診療の領収書に消費税の記載をすることにより一般の方にも理解をしてもらいたいというアピールだと思われます。


私自身も医療に関するものは非課税であるべきだと思っています。


ただでさえ病院が不足しているのに、これ以上減らないような政策をとるべきです。


ちなみに、歯科医師は医療器具等の消費税の非課税化とは違った考えを持っているそうです。


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