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住宅ローン減税 Q&A

共同購入した場合

Q.自分たちが住む家を夫婦で共同購入しましたが、住宅ローン減税  は夫婦ともに受けられるんですか?

A.はい、夫婦ともに受けられます。
  ただし、
住宅の所有割合とローンの負担割合が違うと所有割合と   ローンの負担割合とのいずれか低い金額までしか受けられません  。
  
  
具体的には、住宅の購入価格が3,000万円の夫婦の住宅の所有割  合が50%ずつでローンの負担割合が夫が2,400万円・妻が600万  円とした場合は、夫は住宅の所有割合価格の1,500万円とローン  の負担金額2,400万円との低い金額の1,500万円が住宅ローン減  税の対象となり、妻は住宅の所有割合価格1,500万円とローンの  負担金額600万円との低い金額600万円が住宅ローン減税の対象  となります。

  
夫 3,000万円×50%=1,500万円<2,400万円→1,500万円

  妻 3,000万円×50%=1,500万円>600万円 →600万円

  よって、住宅の所有割合とローンの負担割合は同じした方が良い  と思います。

  また、それぞれが住宅ローン減税を受けられるからと言って、そ  れぞれが4,000万円×1%(平成26年4月以降)の減税が受けら  れるのではなく、
夫婦で4,000万円×1%が上限となります。

  
メリットとしましては、4,000万円のローンを組んだ場合には
  400万円の減税を受けられますが夫の所得税が400万円に満たず  さらにその満たない金額が翌年支払う住民税額より多い場合は(  減税額が所得税額より多い場合は、翌年に支払う住民税がその差  額分まで減額されます。ただし、年13万6,500円が上限です。)  妻の所得税額に応じて分けるとよいと思います。

  
デメリットとしましては、
ローンを組んだ妻が妊娠して妻の収入  がなくなってしまった場合は、妻は所得税を払わないので住宅ロ  ーン減税も受けられなくなります。

妻の名義の住宅を夫がローンを組んだ場合

Q.住宅を妻の名義で購入しましたが、妻には収入がないため私がロ  ーンを組んだのですが住宅ローン減税は受けられるのでしょうか  ?

A.いいえ、残念ながら住宅ローン減税は受けられません。

  
住宅ローン減税は、
住宅を購入した人とローンを組んだ人が同じ  であることが前提になっています。

  
また、この場合の夫のローン負担は夫から妻への贈与となり贈与  税が課されることになります。(婚姻期間が20年以上なら贈与税  の配偶者控除が受けられますが。)

ローンの借り換えをする場合

Q.住宅ローンを借り換えた場合には、住宅ローン減税は引き続き受  けることはできますか?

A.はい、
借り換えたローンが元の住宅ローンの返済のためのローン  であり、住宅ローン減税の適用要件にあう場合は引き続き住宅ロ  ーン減税を受けることができます。

繰り上げ返済をした場合の注意点

Q.住宅ローンを繰り上げ返済しようと思いますが、住宅ローン減税  を受けるための注意する点はなんでしょうか?

A.まず、住宅ローン減税は年末時点のローン残高によって減税額が  決まるため、繰り上げ返済をすることにより減税額が少なくなる  こともあります。

  また、特に注意していただきたいのは住宅ローンのうち建物に対  するものとその敷地に対するものがあった場合には、
まずその敷  地に対するローンに対して繰り上げ返済してください。

  
これは、
住宅ローン減税が住宅(建物)に対しての減税でありそ  の敷地のローンについてはおまけで受けられるものだからです。

  
そのため、
繰り上げ返済で建物のローンを完済してしまったらそ  の建物の敷地のローンであっても、住宅ローン減税を受けられる  条件を満たしていないため、その敷地のローンについては住宅ロ  ーン減税は受けられません。

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